九州北部 APRS 運用局設定情報
ここには九州北部(福岡県)でAPRS局を運用する場合の推奨設定値などを掲載しています。
九州各県/山口/広島/愛媛 近県は関係諸氏の努力により、APRSデジピータ、IGateが随時整備されています。 運用局数、デジピータ(Digi)の整備状況などにより推奨値が変わります。 運用する場所によってもベストな設定値が異なります。 状況変化とともに、APRS関連機器の設定値の変更が必要になってきますので、常に関連Webページでの情報収集をお願いします。 また、ここに記載されている内容は絶対的なものでもありません。 Cut&Tryでベストな設定値を見付けてください。
その他の地域については、その地域のローカル事情がありますので、関係Webページでの情報収集をお願いします。
要は、同じ周波数を使いますので、みんなで仲良く共存できるような設定と運用が必要です。
※右の日付が、この情報の最終更新日です。 $Date: 2010/05/13 06:49:54 $
デジパスの概念
デジパスの指定方法には、数種類あって国内ではつぎの2つの方式が混在している状態です。
- Relay Paradigm (例. RELAY,WIDE )
- New-N Paradigm (例. WIDE1-1,WIDE2-1)
この他、No Source Routing があります。これはデジパスをユーザ側が決定するのではなく、デジピータが自動的に決定する方法です。的確にIGateにパケットが届くことを目的としているようです。現在実装されているのが、javAPRSSrvrだけのようです。いくつかのハードウェアでは実装予定となっています。(uSmartDigi)
Kenwood TM-D710 や TinyTrak3/4, VX-8の初期値は、New-N Paradigm になっています(WIDE1-1,WIDE2-1 と設定されています)。当面はどちらの方式でも利用できると思われますが、今後は、New-N Paradigm で設定しておいた方がいいと思われます。
固定局
RFによる接続
インターネットが利用できない場合やTM-D7xx だけの環境という場合がこれに該当します。とにかく通信媒体が電波だけ!という場合です(←最もHAM的)。 ただし、APRS上に流れる全ての情報を得ることは不可能です。RFで流れて来る情報のみに限定されます。
- 周波数: 144.66MHz
- ビーコン間隔: 60分以上
- RF デジパス: 下記ののいずれか。(UI-View32では、Options->Station Setup->の中にある Unproto address に記述)
、あるいは安定して接続できるIGateがあれば、なしで十分。IGate局までビーコンが届くことが重要。
福岡県内ではどこかのデジピータに中継してもらえば、かならずIGateに到達しますのでデジパスは 1ホップ以内で十分です。(サービスエアリア参照)
FBな設定例- なし
- WIDE1-1 (推奨)
- WIDE2-1
- RELAY
- WIDE
- メッセージの送受信をおこなう場合、ビーコンを定期的(60分程度)にだしておかないとメッセージの受信が行えないときがあります。(IGateからRFで送信されない)
RF及びTCP/IPによる接続
- 周波数: 144.66MHz
- ビーコン間隔: 60分以上
- RF デジパス: NOGATE あるいは RFONLY。 (TCP/IP側からのパケットで位置情報がアナウンスされます。 したがって、RFから送出される位置情報を他のIGateに拾ってもらう必要がないため NOGATE あるいは RFONLY と設定します。 IGate側では NOGATE, RFONLYは RF->TCP/IPへのgatewayをしない設定になっています。)
- APRS-IS: T3FUKUOKA (日本語メッセージの交換が予想される場合は、T3FUKUOKAへの接続を推奨します) あるいは japan.aprs2.net による国内APRS T2サーバへのラウンドロビン接続
TCP/IPによる接続のみ(RF出力なし)
AGWTracker, UI-View などによる TCP/IP のみの接続がこれに該当します。
- 日本語メッセージを利用しない場合: japan.aprs2.net:14579 あるいは japan.aprs2.net:14580 による国内APRS T2サーバへのラウンドロビン接続 (日本語メッセージを利用しない場合) 。APRSのコアサーバへの接続は負荷分散の観点からも推奨できません。国内APRS Tier2サーバへの接続を強く推奨します。
- 日本語メッセージを利用する場合:T3FUKUOKA への接続
移動局(モービル)
APRS デジピータの整備状況により推奨値が随時変更されます。関係BBSでのチェックを心がけましょう。環境と目的に合わせて適切な設定を...!!
- 周波数: 144.66MHz
- ビーコン間隔: 60秒以上
- デジパス: 基本的にIGateにRFパケットが届けばOK。
- WIDE1-1 (強く推奨, RELAY とほぼ同義)
- WIDE2-1 (WIDE とほぼ同義)
- WIDE1-1,WIDE2-1 (KENWOOD TM-D710 や TinyTrak3,4 の初期値、/1ホップあまります。福岡は1段中継で大丈夫ですNew-N PARADIGM )
- WIDE1-1,WIDE2-2 (2ポップあまります。福岡はデジピータが十分に整備されていますので3ホップにする必要はないようです)
- RELAY (古い設定方法です)
- WIDE (古い設定方法です)
- RELAY,WIDE (WIDE1-1,WIDE2-1 と同義ですが、古い設定方法です。お勧めできません)
とにかく軌跡を残したいという場合は、自局から発信されるビーコンを、IGateに受信してもらうことが重要となります。 福岡県北部では通常1ホップ(1回デジピーターで中継)で、どこかのIGateに届くと思われますので、デジパスとして WIDE1-1 で十分と思われます。
モービル同士でのメッセージの交換が頻繁という場合は、近隣局に「自分は移動中だよ」ということが相手にも伝わらないといけませんので、広域デジピータに中継してもらう必要がでてくるでしょう。この場合
はWIDE1-1,WIDE2-1 が適切かと思われますでも、WIDE1-1で十分です。常にIGateのサービスエリア内を移動するのであれば、デジパスはなしでも大丈夫です。
2008年以降、九州管内(山口下関から宮崎 鹿児島まで..)では、これまで推奨してきたRELAY PARADIGMから New-N PARADIGM に推奨設定が変わって来ています。 NewN-nをサポートするデジピータのビーコンのテキストには、通常W1,W2あるいはW1と記述されています。 古い資料(2007年頃)では RELAY PARADIGMとして設定値をTRACE4-4にするよう推奨していることもありますが、現在、九州北部ではTRACEn-nは推奨されていません。 また一部のデジピータはTRACE,TRACEn-nを中継しません。
BFな設定例- TRACE7-7 (ここ最近はTRACEは使わない傾向にあるようです。ホップ数が多すぎてRF輻輳が発生するし、TCP/IP上でも無駄が生じる可能性がある)
- WIDE,RELAY (指定順が逆。これも輻輳が発生する)
- WIDE2-1,WIDE1-1 (指定順が逆。これも輻輳が発生する)
移動先によって適切な設定の切替えを
Kenwood TM-D710のPMをうまく利用して、PM1にはIGate近隣移動用の設定(デジパスなし)、PM2には遠距離移動用(デジパスは WIDE1-1 あるいは WIDE1-1,WIDE2-1 )に設定して、切替えながら移動するなどの方法もあります。
JF6LZE-9の設定例
JF6LZE-9では、TM-D710にTinyTrak4(SmartBeaconing)を付加しています。さらに移動状況によりPMを切替えながら移動します。
- PM1 (普段用: IGateとダイレクトに送受信可能な範囲を移動)
- TM-D710内蔵のBCONはOFF、外付けTNC(TT4)のSmartBeaconingをデジパスなしで位置情報を送信
- PM2 (ちょっと遠出)
- TM-D710内蔵のBCONをON, 60sec間隔 デジパスは WIDE1-1、外付けTNC(TT4)のSmartBeaconingはデジパスなしで位置情報を送信
- PM3 (さらにDXドライブ)
- TM-D710内蔵のBCONをON, 60sec間隔 デジパスは WIDE1-1, WIDE2-1 、外付けTNC(TT4)のSmartBeaconingはデジパスなしで位置情報を送信(本当はOFFにしたいが、TM-D710で外部TNCを無視する方法が???)
本当はIGateのビーコンがダイレクトに見えているときにはデジパスなし、見えていないときにはデジパスがWIDE1-1などのようにダイナミックに変更できる仕組みがあればいいのですが...(がんばれOpenTracker+, TinyTrak4)
TM-D710にもSmartBeaconing機能が搭載されるとの情報もあり... TM-D710も SmartBeaconing が搭載されました [2008.05.18]
本州方面から九州入りするモービル局
VX-8, TH-D7などのAPRS対応ハンディー
基本的に 通常のモービル機の設定と同じでOK
VX-8が発売され、一気にAPRSハンディー移動局が増えました。 当然ながら、出力やアンテナの関係で信号の到達距離が劣ってしまい、従来のデジピーター、IGate構成ではパケットがIGateに届かない事例がでてくるとおもいます。 かといって、デジピーターを安易に設置すると逆に輻輳が発生することにもなり逆効果になる可能性もあるので、その設置は慎重に行う必要がでてくるでしょう。
この問題については、今後各方面で様々な対応策が考えられるとおもいますので....
デジピータ (Digi)
デジピータを設置する場合、サービスできる範囲に応じた設定が必要です。 また、広域の場合は、他地域との輻輳の関係もありますので注意が必要です。 無計画に設置・開設すると、輻輳が増えたりなど状況が悪化しますので事前に調整が必要です。
広域
広域をサポートできそうなデジピータ(山頂設置など)は下記を中継するように設定をお願いします。
- WIDE1-1, WIDE2-N を中継
他広域デジピータなどのとの調整がありますので、事前に関係BBS(例えば、*APRS-JP*掲示板など)でご確認をお願いします。
狭域
ロケーションはあまりよくなくても、他のデジピーターの死角になる場所をサポートできる場所などに有効です。さらに広域デジピータへの中継、あるいはIGateへの中継が行えることが重要です。
- WIDE1-1 を中継
他広域デジピータなどのとの調整がありますので、事前に関係BBS(例えば、*APRS-JP*掲示板など)でご確認をお願いします。
注意事項
- コールサインの置換が正しく行われることをご確認ください。
- UIDIGIのROM書き込み/パラメーターなどについても、事前に関係BBS(例えば、*APRS-JP*掲示板など)でご確認をお願いします。
- 近隣に既にDigi, IGateが設置されている場合には、輻輳の原因になり、余計に状況が悪化することもありますので、かならず事前調整をお願いします。
設定上の注意
基本は、パケット送信によるチャンネルの占有時間を短くすることです。 そしてより多くのAPRS局をサポートできるようになります。 中継数が増えれば、その分占有時間が長くなります。
なお九州管内は、一部地域を除き、1段デジピータを中継すれば、かならずどこかのIGateで受信できるような環境が構築されています。(2008.02現在) 関係各位の努力に感謝!!
参考になるページ
- JG1VGX APRS/Navitra/新しいデジパスのパラダイム
- *APRS-JP*掲示板
- あるいはEchoLinkで APRS-JP または JG6YAD-L カンファレンスに接続して、誰かに尋ねる。
